先日店内で案内係をしていた時の事。 
『大塚さん

』 
『はい

』 
ふと見ると3年前にドイツツアーでご一緒させて頂いたお客様
 
 70代の品のあるおばあさまです

実はドイツの観光地で体調が悪くなり、急遽観光地から宿泊ホテルへ帰りたいとの事でお世話をさせてもらったお客様だったんです。 
観光地からホテルまでの道程をお客様一人で帰す訳にはいきません
 
 そこで私がタクシーでお客様をホテルまでお送りし、部屋までご案内、さらに薬や色々お世話をさせてもらったんです

だから思い出があるですよね
 
 その意識はお客様にもあったようです。 
『あの時は本当に辛かったんです

』 
『大塚さんには本当に感謝していますよ

』
その言葉だけでウルウルきたんですが・・・ 
さらに続けて・・・『大塚さん

 ちょっとお買い物に付き合ってくれない

』 
『良いですよ

』 
て事で急遽、お客様を店内で接客する事になりました。 
色々見てるウチに、『お子様は大きくなった

』 
そうドイツ出張は颯太が生まれて1週間の時に行ったんです? 
出張に行く時にうしろ髪をひかれる思いだったのを思い出します

『もう3歳になりました

 下の子も生まれてバタバタです

』 
『じゃあお子さんにプレゼントさせてくれる

』 
『・・・

』 
『本当に辛かったから何かお礼がしたくて

』 
いや~本当にこんな事てあるんですね~
 
 世の中には心の優しい方がいる
 
 逆にそうでない人もいる
 
 どうせなら自分もこんな生き方をして、人として『深み』がある人になりたい
 
 経験豊富なお客様に教わる事は本当にたくさんありますね
 
 世の中捨てたもんじゃない
